本
6編の短編集。それぞれの章でのキーになる物が、6→5→4→・・と減って行き 最後の章のタイトルが1巻の終わりというしゃれた構成。 最後の終わり方にとても気を使っていて読後感も最高。 林茶父という探偵役がユーモラス
歌野昌午のデビュー作。 長い家というか建物2棟でおきる2件の殺人事件のミステリ。 見事にミスリードにはまってしまい最後の最後まで 見当違いな方向性を検討する羽目に。 ミスリード一発に簡単に騙された。
パンがテーブルから落ちるとき何故、バターを塗っている面から床に落ちるのか? それはねバターの面を上にしてテーブルの上においているからだよ。 (もっというと一般的なテーブルの高さでは、落ちるまでに半回転しかしない) というちょっと変わった研究を…
おばあちゃん探偵が活躍する連作ミステリー。さくさく読んだ。
旧家を舞台にした大量毒殺事件。被疑者死亡のまま事件は解決している。 事件当時子供だった目撃者を中心に10数年経って新事実が明らかになっていく。
題材は"のぼうの城"と同じ忍城攻防戦。 "のぼうの城"よりはエンターテイメント性を少なくして、 リアル寄りになっている。戦国ものとしてはまあまあ。
猫丸先輩が日常の些細な出来事を名推理で解決していく短編集。 ヒントはすべて提示されているが、すごく自然に入っているので 見逃してしまう。やられたという感じが味わえる6篇。
前作"こんたん"から登場人物が増えたからか何なのかわからないけど、 テンポが悪くなっていて面白さがへっている。 軽く読むのにはちょうどいいかも。
"容疑者Xの献身"に向けて探偵ガリレオシリーズの2作目。 親友の刑事が持ち掛ける奇妙な事件を物理学の助教授が探偵役となって 解決していく短編集。 理系知識トリック勝負の1作目から、 トリックがわからなくても動機などを推理する楽しみが増えた今作のほう…
前作のぼうの城は武州の国忍城が舞台。 で今回は伊賀の国が舞台。 この本を読み終わったのは所用で立ち寄った前作の舞台、 埼玉のとある武州の名を冠する駅のベンチ。 どうせなら伊賀に行くときに読めばよかった・・ 織田軍相手の戦争を行うために伊賀国伊勢…
日常の不可思議な出来事をわずかな手がかりから 飄々とした猫丸先輩が解決していく短編集。 猫丸先輩のキャラが独特で楽しめます。
時代劇なのだが主要人物全員に欠陥があり、 全編にわたってバカが繰り広げられている 唯一まともだと思っていた人物も 後半になって怒涛のだめっぷりをみせていく。_| ̄|○ 作者の計算がまったく感じられない勢いだけで書ききった作品。 というか、こんなん…
渋谷のカレー屋で読んでる最中、楽しくて楽しくて 顔がにやけて大変でした。(戦国ものがもとから好きなのも多少影響しています。) 〜あらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 あまりの不器用さ、でくのぼうっぷりに領民からも (でく)のぼ…
"容疑者Xの献身"に向けて探偵ガリレオシリーズの1作目から読み始める。 親友の刑事が持ち掛ける奇妙な事件を物理学の助教授が探偵役となって 解決していく短編集。 物理学者湯川学のとぼけた感じが楽しいが、謎解き自体はいろいろな 理系知識を必要として犯…
あらすじ 気がついたら、緊急停止したエレベータに男と女とオカマと一緒に閉じ込められていた。 その相手3人からどんどん裏の情報が発覚してとんでもない方向に展開していく話。 3回くらい転換して綺麗に伏線回収して最後にどんでん返しがされて 極めて舞台…
男女5人が監禁された部屋でクイズの答えを探し出して ゲームに勝つしか脱出できず、おまけに酸素は12時間分しかない。 ヒントを元に地道に謎を解いていくミステリ。
バイトの名目で集められた参加者が地下空間で高額な報酬をめぐって殺し合いをするミステリ ルール:夜はかぎの掛からない自分の部屋にいなくてはならない ルール:夜に自分の部屋でないところで警備ロボットに見つかると警告を受ける ルール:警告を3回受け…
不気味なもの、得体の知れないものをテーマにした短編集"かたつむり注意報"やら死者の儀式をする蝶遣いやら 他ではあまり見ることの出来ない発想のダークファンタジー
普段はハードボイルド小説を書いている大阪のおっちゃんのエッセイ。 麻雀やら株やらその他ギャンブルやらで負けまくっているのを見て 笑うのがこの本の正しい読み方に違いない。
離島で発見された死因の違う3体の死体。 餓死、電気のない場所での感電死、島の最高地点への転落死 死亡時刻がほぼ同時刻の3体の身元のわからない死体はどうやって死んだのか? また、その死体のポケットに入っていた関連性のない5枚の記事は何を意味するの…
ニューヨークのブックス・アンド・カンパニーという書店の歴史を オーナーのジャネットワトソンの回想と関係者のコメントで 再構成したノンフィクション。 哲学や詩みたいな売れ筋ではない本を売りベストセラーは積極的に売らない という文化レベルの高い書…
クラフトエヴィング商会の吉田浩美の作品。 12冊の本を作ってそれを紹介するという体裁をとった本。 サクサク読めて内容も楽しいがボリュームは少し物足りない。
ロンドンの地下鉄を襲った自爆テロの首謀者を倒すために イギリス情報局工作員タラ・チェイスが単身で容赦なく潜入して 容赦なく殺していく物語。 政治的な背景も絡まって難しい立場に立たされていくタラ・チェイスを 取り巻く仲間たちもかっこいい。
短編集で推理小説の形式をとっているが、あまり十分な手がかりが提示されるわけではないので 犯人探しが真の目的ではなく、サクサク読んでいくのが目的になる本。 途中で出される論理パズルとあわせてまあまあ。
隣町と戦争を行うことになった町でスパイに任命された平凡な会社員の 戦争と関わりを書いた小説。戦争中でも普段と変わらない生活が続くが、 実際に戦死者の数はどんどん増えていくという奇妙な世界観は それなりにうまく書かれていた。 でもあまり盛り上が…
東京の雑貨屋さんや食材の店、美術館などぶらっと散歩に出るときに よりたいところを写真つきで紹介している本。 何個か行きたい古本屋さんやパン屋さんが見つかって実用的。
CDショップに入り浸る死神が死期の迫った人々を 審査する1週間を描いたもの。 さわやかな後味を残す良質な短編が6篇。 いい。
美術館の展示内容ではなく建物にスポットを当てた本。 行きたい美術館は幾つか見つかったけど、展示内容の紹介自体は 少ないのでイメージがわかないのがマイナス材料。
ねこをあらう ねこがあらう ねこであらう といった感じで一字違うだけでだいぶ違う言葉を ねこのイラストで書いていく作品。 たまにはよむには良いかも
落語家と女子大生のコンビという珍しい設定の 安楽椅子探偵モノ。 落語家が探偵ということで、脇の話として江戸情緒や 古典が出てきて少し変わった趣がある作品。 何杯も砂糖をコーヒーに入れる女子大生の目的を解明する "砂糖合戦"など短編5編。