箱の中の天国と地獄/矢野龍王

矢野龍王作品3作目。
1作目はまあまあ、2作目ひどすぎという流れの中での3作目。
裏表紙には"2つの箱どちらかを開ければ先に進めるサバイバルゲーム
ただし正解は一つ、不正解には死の制裁が"
と説明が書かれていて映画"CUBE"のような脱出劇を想像させます
が、本文の内容と異なっています・・・・・正解ない階あったし。。

二者択一のほとんどが根拠のない勘で潜り抜けるご都合主義で
CUBEのような脱出の爽快感はなし。
論理で潜り抜けるところも少しはあったが、それとてもきついところがある。
登場人物の行動パターンにも疑問のところが何箇所かあり、感情移入も出来ず。

最後にどんでん返し風なネタを1個やっているが、
それもそんなタネがあってもなかっても大勢に影響が無い程度のものだし

なんだろう、この壮絶な企画倒れ感は。
随分、ネタばれもしちゃったかもしれないけど読まなくてもよさそうな本だし
ま、いっか。