スリー・べルズ〜聖夜に起こった3つのふしぎな事件〜@PARCO劇場

作・演出:後藤ひろひと
出演:音尾琢真(TEAM NACS) 団時朗 岡田浩暉 石丸謙二郎 佐戸井けん太 
明星真由美 ちすん ウーイェイよしたか(スマイル) 真寿美 水野直浩 
富永凌平(Wキャスト) 安保泰我(Wキャスト)後藤ひろひと


PARCO劇場に入ると、ロビーには見慣れた売店風景のほかに
スーパーカネミツ福引会場やらクリスマスツリーやら
ピエロ(ハーポス)がおり作品世界に一気に引き込まれる。


作品の内容はというと
やくざの親分とその子供と詐欺師の話。
飴をなめながら大泣きするアメ女の話。
15年の時を経て起きる青年と世間をのろっている青年の話。
その3つの話が寂れたスーパーカネミツの前で交錯する。
スーパーの屋上には3つの鐘が並んでいる。
今はもうならない鐘は鳴ると幸せになるという伝説がある。
3つの話が交わり最後には奇跡が起き、客席からは涙が流れるというお話でした。


石丸謙二郎のコミカルなダンスや台車やりんごを使った芸が
場面転換でいい味になっておりました。
クライマーとしての技も織り込まれていたし、石丸さんでないとできない
スーパーカネミツの店員でした。


以下ネタばれのため色をかえております。


いつも作家役として舞台に登場し、いろいろ狂言回しに徹している後藤ひろひと
今回はなぜかいろいろな役をやらされています。
それは、金がないプロデューサーの陰謀によるもの。


はじめは、スーパーの支配人として登場。
退場の際には"三谷幸喜に対してこんな横暴しないでしょう"
とはき捨てる。


つづいては、怪しいセールスマンとして、ちすんにキーとなる
キャンディマシーンを5千円でうりつける。
"5千円もらっちゃった。きゃははは、プロデューサーこれで安い役者雇おうよ"
といいながらはしゃいで退場。


つづいては、場面転換のスタッフとして登場。ぶんむくれる。


いきなりお知らせが流れる。この度、プロデューサーと作家との間に新たな契約が結ばれまして
場面転換1回ごとに1200円が支払われることになりました。
”こんな生き方もありだよ”とだれかに告げながらお金をもらって退場。


つなぎの部分が楽しすぎ。