マイルドにしぬ(プロペラ犬)@赤坂RED/THEATER


水野美紀と楠野一郎の演劇ユニットプロペラ犬を見に行った
赤坂RED/THEATERは赤坂見附駅の前の通り沿いのホテルの地下にある小さな小屋。
客演として河原雅彦、演出として入江雅人が参加。


もう水野美紀がすごい。ハスキーボイスのゾンビ、夢の中に出てきそうな人、
輪島のモノマネなどとんでもないキャラで出ずっぱり。6本の短編オムニバス


路地に挟まっている水野美紀。都市伝説「はさみ女」と言い張る女。
路地に挟まってもうやりたい放題。


いきなり殺陣をはじめる水野美紀。途中で「もう納めない」と言いつつ殺陣を続行。
最後に「決して覗かないでといったのに・・・ばさばさ」といって演技終了。
なんだったのかと問われると、幼稚園の学芸会で主役が熱を出したので
ピンチヒッターで出ることになった。劇の内容は
鶴の恩返しだがそこは重税にあえぐ村、機織りをしたぐらいでは追いつかない。
そこで藩主に切り込みに行って手下をばっさばっさと切っていく。
途中で(年貢は)もう納めない。といいつつ村人に姿を見られたので去っていく。
その後、華麗な関節技の連続をみせる。


すっごいハスキーボイスでゾンビになった女優で水野美紀が登場。
古今東西の名作芝居のオーディションの練習でゾンビ的な仕草をしてしまうので
大混乱になってしまう。
シェイクスピア蜷川幸雄演出、共演佐々木蔵之助のオーディションで
蜷川幸雄くんがんばっているよね蜷川色に染まりたい。
佐々木蔵之助くんがんばっているよね、わたし色に染めたい。と上から目線。
途中、共演者に襲い掛かったり、ゾンビ的な登場だったり、体が崩れ落ちたりと
とんでもないことの連続。


「私は湖のめがね、あなたの落としたのは銀の斧ですか?金の斧ですか?」
と小さな井戸から出てきていきなり問いかける、アホウな子を熱演する水野美紀


芝居の途中で水野美紀が自由すぎて河原雅彦
「かえせるのをお願いします。こっちもがんばるけど今のターンはかえせない」と
熱弁するシーンあり。すごかった。


ほとんど5点満点の出来だったけれど、最後にフィナーレとして
うまくまとめようとしてしっかりした話で締めたのが残念。
もうあそこまで行ったら勢いのままに投げっぱなしでもよかったのに。